NTT西日本の森林社長が辞任表明 個人情報の大量流出問題で引責 2/29(木) 15:26 配信 58 コメント58件 記者会見の冒頭でおわびし、頭を下げるNTT西日本の森林正彰社長(中央)と、子会社2社の社長ら=2024年2月29日午後3時3分、金子智彦撮影 NTT西日本の子会社の元派遣社員が約900万件の個人情報を不正流出させた問題で、NTT西の森林正彰社長は29日、3月末に引責辞任すると表明した。森林氏は同日の記者会見で「多くのみなさまに多大なご迷惑をおかけした。社会的責任は重大」と述べた。後任は「しかるべきタイミング」で発表するとした。 【写真】NTT西日本の森林正彰社長=2023年12月25日午前9時20分、大阪市都島区東野田町4丁目、渡辺七海撮影 元派遣社員は約10年間にわたり、サーバーからダウンロードした個人情報をUSBメモリーに記録して持ち出したとされる。データベースへの不審なアクセスを検知する対策が不十分だった。森林社長は昨年10月、報道陣の取材に「セキュリティーの管理の部分が不十分だった」と子会社側の不備を認めた上で、「私にももちろん責任はあると思っている」と話していた。 NTT西のずさんな情報管理体制が明らかになり、総務省が2月9日に電気通信事業法とNTT法に基づき、NTT西を行政指導した。
企業は社会において経済活動を支え、雇用やサービスを提供する重要な存在です。しかし一方で、不正行為や非常識な対応が発覚すると、その影響は計り知れません。近年では粉飾決算や情報隠ぺい、従業員への不当な扱い、顧客への誠意を欠いた対応など、数々の企業不祥事が報じられてきました。これらの行為は、経営陣の倫理観の欠如やガバナンスの不備、短期的な利益追求への執着などが背景にあるといわれています。 不祥事が一度表面化すると、企業のブランド価値や株価は急落し、取引先や顧客との信頼関係は容易には回復できません。さらに従業員の士気低下や離職の増加といった内部崩壊も引き起こします。社会における企業の責任は単なる利益追求にとどまらず、透明性や誠実さをもって行動することにあります。 本稿では、過去に起きた企業のトラブル事例を振り返り、その原因や組織文化の問題点を明らかにするとともに、再発防止のための取り組みについて考察します。非常識な行為がなぜ生じるのか、どのように防ぐべきなのかを多角的に検討し、持続可能な企業経営に向けた教訓を提示します。