
顧客らから12億円詐取▽切手を6億円分着服▽6万人超の顧客情報を紛失▽かんぽ生命保険の大規模な不正販売……。ここ2年ほどで日本郵政グループで発覚した不祥事の一部だ。普通の企業ではめったにないような不祥事を、短期間のうちにこれだけ起こす企業は寡聞にして知らない。なぜ、日本郵政はトラブルを繰り返すのか。【後藤豪】
不祥事続き感覚がまひ
「またか」。今月8日、日本郵政グループが発表した郵便局員による不祥事関連の発表を見てそう思った。大量の切手を無断で換金した疑いのある東京・神田郵便局の元課長代理の刑事告訴を断念したという内容だった。この事案は2019年に明らかになり、当初告訴を見送っていたが、批判を受け方針転換していた。換金して着服した額は6億7000万円分に上るとみられるが、十分な証拠を集めることができなかったという。
郵便局内に裏付ける資料がなかったというが、そもそも国税当局から指摘を受けるまで気付かなかったというお粗末な事案だ。東京・芝郵便局でも同様の着服があり金額は約2億7000万円分にのぼるとみられるほか、大阪・堺の郵便局でも同じような着服が起きていたというからあきれる。
5月には、金融商品を取引した顧客の名簿が、規定に反し大量に廃棄されていたことが明らかになった。全国約5700の郵便局で、少なくとも6万7000人分が所在不明になっていた。
今月はほかにも、複数の顧客から金をだまし取っていたとして長崎の元郵便局長が逮捕された。社内調査では、25年にわたり顧客から約12億円を不正に集めていたという。地元での信頼を裏切
0 件のコメント:
コメントを投稿