ビッグモーター承継の新会社「ウィーカーズ」発足 社長は伊藤忠出身の田中氏 5/1(水) 10:36 配信 1493 コメント1493件 WECARS発足の会見に臨む(左から)山内務副社長、田中慎二郎社長=1日午前、東京都港区(松井英幸撮影) 伊藤忠商事は1日、保険金不正請求問題を起こした中古車販売大手ビッグモーター(BM、東京)の主要事業を承継した新会社の社名を「ウィーカーズ」に決定したと発表した。会社分割方式で、伊藤忠はBMの主要事業を承継した新会社を1日付で発足させた。法令を順守する企業への再生を目指す。 【写真】店長に「罰金」指示か…激しい文言が並ぶ兼重宏行前社長名のメール 新会社には伊藤忠と同社子会社、投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズの計3社が出資する。中古車販売や整備などの主要事業、店舗や従業員を引き継いだ。新会社の社長兼最高経営責任者(CEO)には田中慎二郎元伊藤忠商事執行役員が就任した。 不正を引き起こした社内体質を作ったBMの創業家は新会社の経営に関与しない形にした。旧会社は一連の問題の訴訟対応などにあたる。 伊藤忠はニッポンレンタカーサービスを傘下に持つ東京センチュリーの筆頭株主。高級輸入車販売のヤナセ(東京)も抱えており、自動車事業を強化する。 BMが金融庁から代理店登録を取り消された保険業務は来店型保険ショップを運営する子会社のほけんの窓口グループと連携させることで補完する方針だ。 BMは密接な関係にあった損害保険ジャパンをはじめ、損保各社からあっせんされた事故車両を修理時に故意に傷つけて、保険金を水増し請求していた。店舗周辺の街路樹を伐採するなど法令を軽視する社内体質が大きな批判を浴びた。 記事に関する報告 192 学びがある 579 わかりやすい 280 新しい視点 【関連記事】 社長辞任発表に従業員「びっくり」 午前9時から営業のビッグモーターの店舗はひっそり… ビッグモーター「カリスマ創業者」急成長の果てに転落 「行くな、殺すぞ」 ビッグモーター従業員が語るパワハラの実態 「トカゲの尻尾切り」「つぶれないと変わらない」ビッグモーター元社員、経営陣に憤り 「まるで刑務所」ビッグモーター元社員 朝礼で経営計画書読み上げ 最終更新: 5/1(水) 13:06 産経新聞 こんな記事も読まれ...
企業は社会において経済活動を支え、雇用やサービスを提供する重要な存在です。しかし一方で、不正行為や非常識な対応が発覚すると、その影響は計り知れません。近年では粉飾決算や情報隠ぺい、従業員への不当な扱い、顧客への誠意を欠いた対応など、数々の企業不祥事が報じられてきました。これらの行為は、経営陣の倫理観の欠如やガバナンスの不備、短期的な利益追求への執着などが背景にあるといわれています。 不祥事が一度表面化すると、企業のブランド価値や株価は急落し、取引先や顧客との信頼関係は容易には回復できません。さらに従業員の士気低下や離職の増加といった内部崩壊も引き起こします。社会における企業の責任は単なる利益追求にとどまらず、透明性や誠実さをもって行動することにあります。 本稿では、過去に起きた企業のトラブル事例を振り返り、その原因や組織文化の問題点を明らかにするとともに、再発防止のための取り組みについて考察します。非常識な行為がなぜ生じるのか、どのように防ぐべきなのかを多角的に検討し、持続可能な企業経営に向けた教訓を提示します。