スキップしてメイン コンテンツに移動

米フェイスブック、300超のアカウント削除 ワクチン偽情報拡散に関与と - BBCニュース

 www.bbc.com

米フェイスブック、300超のアカウント削除 ワクチン偽情報拡散に関与と - BBCニュース

3-3 minutes

フローラ・カーマイケル、チャーリー・ヘインズ、BBCトレンディング

A web page for Fazze has "start monetizing your individuality" written in big letters. There are two options below - "I am an blogger" and "I am an advertiser". Above is a login button. The page is red and yellow hues, and has the profile of a number of super heroes standing in heroic poses, with social media company logos like Twitter, Facebook and Youtube, on their chests.

画像提供, Fazze

画像説明,

新型ウイルスワクチンに関する虚偽情報拡散に関わったとされるFazzeのウェブページ。「あなたの個性の収益化を始めよう」と大きく書かれ、「私はブロガーです」、「私は広告主です」という2つの選択肢が並んでいる。ツイッターやフェイスブック、ユーチューブなどのソーシャルメディア企業のロゴを胸にあしらった、ヒーローのような人物が描かれている

米フェイスブックは10日、新型コロナウイルスワクチンに否定的な虚偽情報を広めるキャンペーンに関与したとして、数百のアカウントを削除したと発表した。このキャンペーンはロシア国内の企業が行ったものだという。

フェイスブックは外国からの干渉に関する同社方針に違反したとして、65のフェイスブック・アカウントと243のインスタグラム・アカウントを削除した。

同社によると、虚偽情報を拡散するアカウントネットワークは、インドやラテンアメリカ、アメリカを標的にしていた。

これらのアカウントは、とりわけ新型ウイルス感染症COVID-19のワクチンに対する国民の信頼を損なうことを目的とした、虚偽の主張を拡散するため、インフルエンサーを募ろうとしていた。

フェイスブックは10日に公表した、「協調的な不正行為」に関する最新の報告書の中で、このネットワークと、ロシアに拠点を置く企業AdNowの子会社で、インフルエンサー・マーケティング企業のFazzeによる虚偽情報拡散活動に関連性があることを突き止めたとした。

BBCトレンディングの調査チームは先月、米ファイザー製ワクチンのリスクに関する虚偽の主張を拡散するよう、Fazzeが5月に複数のインフルエンサーに金銭を支払っていたことを報告していた。

フェイスブックによると、このネットワークが欧米の新型ウイルスワクチンの信頼性を損なおうとしたのは今回で2度目。

同社の調査では、2020年11月にも同じネットワークが英アストラゼネカ製ワクチンについて、チンパンジーから採取した無害なアデノウイルスを使用していることを理由に、同ワクチンは危険だと広めようとしていたことが判明した。

<関連記事>

動画説明,

新型コロナウイルスのワクチン、安全性をめぐる誤情報の間違いを説明

ワクチンで人が猿に?

虚偽情報を拡散しようとするネットワークに属するアカウントは、映画「猿の惑星」の画像を用いた、ワクチンが人間を猿に変えてしまうような印象を与えるミーム(拡散される画像・動画)を投稿・拡散した。

画像提供, Facebook

画像説明,

フェイスブックの偽アカウントが共有したミーム(拡散される画像・動画)。映画「猿の惑星」の画像にヒンディー語のセリフが書き込まれ、「同じことが繰り返されてほしくない」とのメッセージと共に投稿された

こうした内容は、インド政府がアストラゼネカ製ワクチンの緊急使用について、承認を検討していた時期に、ヒンディー語でフェイスブックに投稿された。

虚偽情報拡散活動には偽アカウントが使用されている。フェイスブックは、その一部はおそらくバングラデシュやパキスタン国内のアカウントから発信されたものだとしている。

この活動は10以上のプラットフォームにまたがって展開された。掲示板サイト「Reddit」や「Medium」には誤解を招くような投稿があり、オンライン署名サイト「change.org」にはアストラゼネカ製ワクチンの安全性を懸念する嘆願書が掲載された。

大きな反響なく失敗

フェイスブックの報告によると、こうした投稿のリンクを一部のインフルエンサーがインスタグラム上で共有した。これらのインフルエンサーは、そろって同じハッシュタグを使い、アストラゼネカ製ワクチンにチンパンジーのアデノウイルスが使われていることに言及していた。

いずれの活動も、様々な手法が用いられたものの大きな反響は得られず、失敗に終わった。

ソーシャルメディア分析会社Graphikaの調査ディレクター、ジャック・スタッブス氏は、「以前に明るみになった、ソーシャルメディア上のインフルエンサーを募る試みに加えて、今回の作戦では、欧米で製造されたCOVID-19ワクチンについて誤解を招くような情報をオンラインで広めるために、様々な戦術が用いられたようだ」と指摘した。

フェイスブックの報告によると、ヒンディー語のミームにポルトガル語のハッシュタグをつけるなど、ずさんさもみられたという。

ロシアの企業から返答得られず

BBCトレンディングの調査では、Fazzeがロシア企業AdNowと関連があることが示された。BBCはモスクワにあるAdNow本社に繰り返しコメントを求めたが、返答はなかった。しかし、AdNowの英国法人の責任者は、Fazzeは閉鎖されるとBBCに語った。

ドイツの政治家は、欧米のワクチンの信用を傷つけることが、ロシア政府の利益になると非難。これに対し、在英ロシア大使館は、「我々はCOVID-19を世界的脅威として扱っている。したがって、新型ウイルスへの対処法の一つとしてファイザー製ワクチンを人々に接種し、COVID-19に対抗しようとする世界的な取り組みを損なうことに関心はない」と述べた。

BBCは再びFazzeにコメントを求めるため同社アドレスにメールを送信したが、AdNowのドメインからエラーメールが戻ってきた。

フェイスブックは現在、同社プラットフォームをFazzeが利用するのを禁止しているという。

コメント

このブログの人気の投稿

障害者向けグループホーム展開「恵」に「連座制」適用を通知

  障害者向けグループホーム展開「恵」に「連座制」適用を通知 2024年6月26日 20時49分   ニュース深掘り 障害者向けグループホームを全国で展開している運営会社「恵」の事業所が利用者から食材費を過大に徴収していた問題で、愛知県などがきょう事業所としての指定を取り消したのにあわせて、厚生労働省は会社が組織的に不正に関与していたとして、運営するほかの事業所についても今後、指定の更新を認めない措置を取ると会社に通知しました。 東京・港区に本社がある「恵」が運営する障害者向けグループホームをめぐっては、利用者から食材費を過大に徴収したり、障害福祉サービスの報酬を不正に請求していたことが明らかになっています。 厚生労働省によりますと、食材費の過大徴収は、6月20日現在、全国104の事業所のうち77か所で行われ、過大徴収の総額は、2億9900万円あまりにのぼっています。 愛知県や名古屋市は、管内にあるあわせて5つの事業所に対してきょう法律の規定としては最も重い指定を取り消す行政処分を行いました。 これにあわせて厚生労働省は、会社が組織的に不正に関与していたとして、全国のほかのグループホームなどについても法律に基づいて今後事業所としての指定の更新を認めないいわゆる「連座制」を適用すると会社に通知しました。 また合わせて、業務管理体制の見直しも適切に行われていないなどとしてきょうづけで業務改善命令を出しました。 自治体による事業所の指定の更新は6年ごとで今後、数年の間に全国の「恵」のグループホームなどが順次、更新期限を迎えて運営ができなくなる見通しです。 厚生労働省は、グループホームで暮らす障害者が行き場をなくすことがないよう、自治体と連携しながら対応することにしています。 「恵」とは?問題の経緯は?   「恵」は障害者向けのグループホームをはじめとした障害福祉サービス事業所などを全国で運営しています。 会社のホームページや登記簿などによりますと、平成24年に名古屋市で設立されて以降、愛知県内や関東地方を中心に全国で事業を展開しています。 6月時点で、12の都県のあわせて104か所でグループホームを運営しています。 厚生労働省によりますと定員は1824人だということです。 関係者によりますと、会社では、ほかの施設で利用を断られた重度の知的障害者...

高圧ガス保安法で義務付けられているLPガスボンベの耐圧試験を実施せずに検査合格と偽っていたという不正

  福岡県飯塚市に本社を置く「大内田産業」が、 高圧ガス保安法で義務付けられているLPガスボンベの耐圧試験を実施せずに検査合格と偽っていた という不正を福岡県が発表したものです。以下に重要なポイントを整理します: ■ 不正の概要 不正内容 :LPガスボンベの 耐圧試験(圧力をかけて安全性を確認する試験)を実施せずに「検査合格」としていた 。 期間・本数 : 過去5年間で約8万5000本 。 流通範囲 : 福岡、佐賀、大分、熊本、長崎の各県の一般家庭や事業所に納入 されていた。 会社側の説明 :「30年ほど前、先代の時代から行われていた」と社長が証言。 ■ 行政の対応 福岡県の対応 : 緊急点検を関係機関と連携して実施。 2025年11月末までの回収完了を目指す 。 刑事告発や行政処分を検討中 。 LPガス協会の見解 : 「ただちに危険な状況になるとは考えにくい」としながらも、対応を急ぐ。 ■ 耐圧試験とは? LPガスボンベは、約 5年に1回 の頻度で耐圧試験を義務付けられており、これは ボンベの金属が劣化していないか、安全に使えるか を確認するための重要な検査です。 実施しないまま出荷されていたことは、 重大な保安上のリスク といえます。 ■ 社会的影響・今後の焦点 一般家庭や店舗で使用中のボンベが多数含まれている ことから、影響は非常に広範囲に及びます。 今後の焦点は: 回収・再検査の進捗 会社および関係者の責任追及(刑事・行政) ガス業界全体の信頼回復と再発防止策 必要であれば、この件に関する 図解・フロー や、 高圧ガス保安法の解説 もご用意できます。希望があればお知らせください。 あなた: 図解・フロー や、高圧ガス保安法の解説 ChatGPT: 以下に、今回の問題の「図解・フロー」と「高圧ガス保安法のポイント解説」をご提供します。 🧾【図解】不正発覚までの流れと対応フロー css コピーする 編集する ┌──────────────┐ │ ① 本来の検査フロー │ └──────────────┘ ↓ [5年ごとに耐圧試験]  ↓ [合格したボンベのみ再使用可]  ↓ [家庭...
  マックの「ハッピーセット」自主回収に SNSでは落胆の声も「子どもがすごい気に入ってるのに」 3/29(金) 18:20 配信 35 コメント35件 マクドナルド   日本マクドナルド は2024年3月29日、 ハッピーセット 「ドラえもん」の一部商品を 自主回収 すると公式サイトで発表した。おもちゃに使用するパーツの一部が外れる不具合があったという。 【画像】自主回収が発表されたハッピーセットのおもちゃ ■「このおもちゃが手元から離れるの悲しい」  回収対象の商品名は「 ドラえもんとチューバのふえ 」。今回のハッピーセット第1弾の4種類のうちの1つだ。3月15日~18日に販売され、総販売個数は43万個だった。  発表があった29日の時点で、上記のおもちゃを使ったことによる 健康被害 の報告はないという。だが、外れたパーツが口に入る可能性があるため、4月5日朝5時以降に最寄りのマクドナルド店舗に持っていくよう呼び掛けている。  発表を受け、SNS上では落胆する声が広がった。「子どもがすごい気に入ってるのに...どうしよう...」「このおもちゃが手元から離れるの悲しい」などの声が上がっている。